静岡県で産業廃棄物の委託先を探すときの最重要ポイントは、許可権者が「静岡県・静岡市・浜松市」の3つに分かれていることです。静岡市と浜松市は政令指定都市のため、独自に処理業の許可を出しています。

この記事では、静岡県内での業者の探し方・確認先と、県内処理インフラの特徴をまとめます。

許可権者は3つ:どこに確認するか

事業所の所在地許可権者名簿・問い合わせ先
静岡市内静岡市静岡市 環境局(廃棄物対策担当)
浜松市内浜松市浜松市 環境部(産業廃棄物対策担当)
上記以外の県内静岡県静岡県 くらし・環境部(廃棄物リサイクル担当)

収集運搬は「積む場所」と「降ろす場所」双方の許可が必要なため、例えば浜松市内の工場から静岡市内の処分場へ運ぶ場合、運搬業者は浜松市と静岡市の両方の許可を持っている必要があります。

許可業者の検索方法(4ルート)

  1. 産廃情報ネット「さんぱいくん」:全国の許可情報・優良認定を横断検索。まずここで許可の有無を確認
  2. 静岡県産業廃棄物協会の会員検索:品目・地域から県内の会員業者を検索できる
  3. 各許可権者の公式名簿:静岡県・静岡市・浜松市がそれぞれ許可業者名簿を公開
  4. 行政処分情報の確認:各自治体サイトで行政処分歴も公表されています。委託前のチェックに必ず組み込みましょう

検索で候補を絞ったら、許可証の確認ポイントに沿って許可証原本を確認するのが基本動作です。

静岡県の産廃事情:製造業県ならではの特徴

静岡県は輸送用機器・化学・製紙・食品など製造業の集積地です。排出される産業廃棄物も、汚泥(排水処理・製紙系)、廃プラスチック類、廃油・廃酸・廃アルカリ(化学・めっき系)、動植物性残さ(食品系)など製造系品目の比重が高いのが特徴です。

また県西部(浜松エリア)を中心に、収集運搬から中間処理、管理型・安定型の最終処分場までを県内で完結できる処理インフラが存在します。最終処分場が域内にあることは、輸送コストと埋立枠の希少化への耐性という点で、排出事業者にとって重要な立地条件です。

県内の代表的な処理業者の例:ミダックグループ

県内で収集運搬〜中間処理〜最終処分までの一貫処理体制を持つ代表例として、浜松市に本社を置くミダックホールディングス(東証プライム上場)があります。公開情報によると、同グループの体制は次のとおりです。

項目内容
本社静岡県浜松市
事業産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の収集運搬・中間処理・最終処分、一般廃棄物処理
中間処理水処理(廃液の中和・油水分離等)、焼却、破砕など複数拠点
最終処分場管理型:遠州クリーンセンター、奥山の杜クリーンセンター(埋立容量約319万m³)/安定型:浜名湖クリーンセンター(石綿含有物対応)

処理の全工程を1グループで完結できる体制は、マニフェスト管理・責任の所在の明確さという点で排出事業者側の管理負担を減らします。

掲載は公開情報にもとづく一例であり、特定業者への委託を推奨するものではありません。委託先の選定は、許可の範囲・行政処分歴・処理フロー・見積りを比較のうえ判断してください。県内には多数の優良な許可業者が存在します。

まとめ:静岡県での委託チェックリスト

  1. 事業所所在地の許可権者(県・静岡市・浜松市)を特定する
  2. さんぱいくん+県協会検索+公式名簿で許可と行政処分歴を確認する
  3. 収集運搬は積み地・降ろし地の両方の許可を確認する
  4. 委託契約書マニフェストの運用を整える

参照出典:静岡県・静岡市・浜松市 公式サイト(許可業者名簿)、産廃情報ネットミダックホールディングス公式サイト(2026年7月時点の公開情報)

よくある質問

静岡県内の業者なら、県の許可だけ確認すればよいですか?

いいえ。静岡市と浜松市は政令指定都市のため、独自に産業廃棄物処理業の許可を出しています。事業所の所在地によって、静岡県・静岡市・浜松市のどの許可権者かが変わるため、許可証の発行元を確認してください。

静岡県の許可業者はどこで検索できますか?

全国版の産廃情報ネット「さんぱいくん」のほか、一般社団法人静岡県産業廃棄物協会の会員検索システム、静岡県・静岡市・浜松市の公式サイトで公開されている許可業者名簿で確認できます。

県外の処分場に運んで処分してもらうことはできますか?

できます。ただし収集運搬業者は「積む場所(静岡県側)」と「降ろす場所(処分場側)」両方の自治体の許可が必要です。委託前に許可証で両方の区域を確認してください。

本記事は2026-07-12時点の法令・公開情報にもとづく一般的な解説です。個別の判断は、管轄の都道府県・政令市または専門家(行政書士・弁護士等)にご確認ください。